15 畝綾織(墨黒)



【仕立て】単衣・袷
【素 材】絹


【作品のご紹介】
かつての養蚕農家では、 作り出した上質な糸はすべて都へ送り出していたといいます。しかし、 家族の為に大切な絹糸をすこしずつ、 こっそりと貯めておいたそうです。 そのなけなしの絹糸を家族のために織るときは裾が切れないよう膝が抜けないよう織りの手間ひまを惜しまず、 畝織りや綾織りを掛け合わせて、 丈夫な着物を織り上げたという。 その技をあえて作り手にお願いしてつく ってもらった一枚がこの作品です。 その織り方によって斜めに伸び、 動きに添 ってくれるため、 とても着心地がよいです。 更に、 その織りによる光沢感は独特なものがある。非常に帯が映える着物です。